少し前までは「投資=ギャンブル」のイメージを持つ方も多かったと思いますが、最近はYouTube等で投資に関する情報を発信されている方が多くなったためか、長期的な投資はむしろやるべきだという流れが出始めてきていますね。
私も数年前に投資に興味を持ち、今は積み立てNISAでコツコツと資産形成を始めています。
ですが、投資に興味を持ち始めた当初はちょうど仮想通貨ビットコインが世間に知られ始めた頃で、この波に乗れば10年後くらいには資産が10倍、100倍にも膨れ上がるのではないかと甘い考えを持っていました。
波に乗り遅れまいと思い、即座に仮想通貨が取引できる口座を作り、早速自分の貯めていたお小遣いを入金し、仮想通貨の売買を開始しました。
始めは値動きが新鮮で、価格が倍近くになったりしてとても簡単にお金を増やせると思っていました。そのため、さらにレバレッジを効かせられる口座をさらに作り、レバレッジをかけて売買を行っていました。
しかし、仮想通貨は値動きが激しいあまり、夜寝るときも安心して寝ることができず、また朝方にロスカット(損益がある一定レベルに達したときに、更なる損失の拡大を未然に防ぐために、その対象ポジションを強制的に決済する制度)が起こり、それによりテンションが下がったまま仕事を行うということもありました。
あくまで自分のお小遣いの範囲でと決めていたので、家計が破綻するということは全然なかったのですが、それでも10万円近く損してしまいました。
この経験から以下のことを学びました。
・リスク許容度(心穏やかでいられる資産の増減幅の大きさ)が大きい投資は向いていない
・自信過剰バイアスのために誤った判断をしてしまう
・無知な状態で投資をすべきではない
最初は「安い時に株を買い、高い時に売ればいいんでしょ、簡単だよね」と思っていましたが、実際誰にも値動きは予想できないし、また当時の仮想通貨は、通貨の大半を支配している大口の投資家(クジラと呼ばれてました)が相場をコントロールできる状況にあったので、価格変動が容易に起こっていました。これでは投資ではなくただのギャンブルになってしまいます。
私のような投資はじめましての初心者が投資を始める場合には、以下のステップで始めるのがよいのではないかと考えています。
①自分の今の状況(家族構成、年齢、資産額、年収など)から大体のリスク許容度を知る
②リスク許容度に応じて購入する資産(株式、債券、金などのコモディティ)とその割合を決める。今はそれらを組み合わせた投資信託(詰め合わせのようなもの)があるので、それを活用するのもありだと思います。
③数千円くらいの小額から投資を始めて価格が値動きする感覚を覚えて、実際の自分のリスク許容度を知る
④毎月いくらと決めて、何があっても淡々と買い続け、持ち続ける(バイアンドホールド)投資していることを忘れているくらいちょうどよいといわれることもあります。
2020年まではコロナウイルスの影響がありながらも株式は好調でしたから、これからいかなる暴落等が起こっても狼狽売りをしないよう余剰資金で心穏やかに淡々と株を買い続けるという強い意志を持って投資を行っていくことが大事であると思います。
また株の短期の売買では手数料負けしてしまうことや、仮想通貨は税制優遇されていないこと、より心穏やかに仮想通貨の投資と付き合うための方法、積み立てNISAの始め方など追々記事にしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。